アガサクリスティの生い立ち

1890年、フレデリック・アルヴァ・ミラーとクララ・ベーマーの次女としてイギリス南西部のデヴォンシャー州に生まれる。
三人兄弟の末っ子で、10歳近く年の離れた姉と兄がいた。
しかし年頃の姉マーガレットは寄宿学校に居り、長兄モンタントはパブリックスクールを退校して軍に入隊していた為に幼少期を共にする機会が少なく、専ら両親や使用人達と過ごした。
父フレデリックはアメリカ人の事業家だが商才に乏しく、祖父の残した遺産を投資家に預けて、自身は働かずに暮らしていた。
母クララは父の従兄弟で、少々変わった価値観を持つ「変わり者」として知られていた。
母の特異な性格はアガサや家族の運命に少なからぬ影響を与えたが、フレデリックは気侭な妻を生涯愛し続け、アガサも母を尊敬し続けた。