志怪小説

中国において古代から歴史書の編纂は重要な仕事とされて盛んに行われたが、市井の噂話や無名人の出来事、不思議な話などはそこには記載されることは稀で、それらは口伝えに伝えられるものとなっていた。
秦・漢などの宮廷では、優倡、俳優といった娯楽のための職業人がおり、芸能とともに民間の話題をすることもあった。
後漢末になると、曹丕が奇怪な話を集めた『列異伝』を編したと伝えられ、六朝の東晋では干宝『捜神記』を著した。
これらは志怪小説と呼ばれ、民間説話が数多く含まれている。
一方で、劉宋の劉義慶は古今の人物の逸話を集めた『世説』を著し、20世紀になってこのような作品を志人小説と呼ぶようになった。
これらのあと、六朝時代には多数の志怪小説、志人小説が書かれた。